2017年4月1日 本紙掲載
4月 01

実物をほぼ忠実に再現した「みちのく丸」の3Dモデル

 野辺地町が所有する復元北前船「みちのく丸」を紹介するタブレット端末用のアプリが完成した。29日、開発を担当した八戸工業大の教員と学生が町役場を訪れ、中谷純逸町長らにお披露目した。アプリは、船の詳しい歴史のほか、3DCGのモデルも見られる力作。今後、町内の歴史民俗資料館や観光物産PRセンターなどで閲覧できる予定だ。

 開発は町から委託を受けた、同大工学部システム情報工学科の小玉成人、伊藤智也両准教授の研究室が担当。学生の工藤優輝さん、小向俊樹さん、田村優介さん、日野真由美さんが約8カ月かけて完成させた。

 アプリには、船の歴史や構造の解説のほか、関連史跡が見られる地図などのコンテンツを用意。アイコンや文字を大きくし、お年寄りから子どもまで誰もが見やすく、簡単に扱えるように設計した。英語の説明文も加えられている。

 目玉となる3Dモデルは、日野さんが担当。部品一つ一つを作成し、図面を基に船を組み上げた。出来上がった船は、360度どの方向からでも見ることができ、拡大・縮小も自由自在。船倉内部も再現され、実際に船の中にいる気分を味わえる。

 このほか、位置情報を発信するビーコンの電波を受信できる機能も搭載。展示物などの近くにビーコンを配置すれば、探索を楽しみながら見学する―といった活用も可能だ。

 この日は、両准教授と小向さんが町役場を訪問。実際に端末を操作しながら、町長らに説明した。中谷町長は「とてもいいものを作ってもらった。たくさんの人に見てもらい、魅力を知ってほしい」と絶賛し、学生たちの努力をたたえた。

 アプリは、全国の関連自治体が集まり、9月に同町で開催される「北前船寄港地フォーラム」でも活用される予定。現在は町所有の15台の端末でしか見ることができないが、町の担当者は「一般公開については、今後検討したい」と話している。

Comments are closed.

本ウェブページ掲載の記事、写真、図表などの無断転載を禁止します。また、著作権はデーリー東北新聞社またはその情報提供者に所属します