2017年6月18日 本紙掲載
6月 18

改良版の鉢を設置する「チーム・フローラフォトニクス」の生徒

 気孔が多く、二酸化炭素の吸収力が高い花「サンパチェンス」を使った水質浄化研究などに取り組む青森県立名久井農業高(西館実校長)の生徒が15日、五戸町図書館前の人工池に浄化システムを備えた鉢を設置した。鉢は新たに完成した改良版で、町民の憩いの場に美しい水辺環境を提供した。

 活動しているのは環境システム科の植物研究班「チーム・フローラフォトニクス」。浄化システムを「バイオエンジン」と名付け、2013年度から研究している。

 木村亨教諭によると、鉢底に粒状にした微生物を入れて汚れの原因物質を分解し、花が吸収しやすいように工夫。ユニークな水上緑化法として学会で評価されている。これまで八戸市や南部町内の7カ所の池に設置し、効果が確認されている。

 このたび、2種類の微生物を活用したバイオエンジン「タイプ3」が完成。これまで硝化菌で汚染原因の窒素は分解できていたが、新たに菌根菌を取り入れてリン酸も分解できるようにバージョンアップした。

 この日は3年生5人が訪れ、池に9鉢を設置した。リーダーの嶋守龍さん(17)は「2年ぶりの改良版ができた。学会で評価を得て、やりがいを感じている。町民の皆さんにもぜひ見てもらいたい」と話していた。

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