2017年7月6日 本紙掲載
7月 06

飢饉救済の英国人たたえウェストン祭

 青森県を襲った明治の大飢饉で救援活動を行った英国人宣教師で登山家のウォルター・ウェストン(1861~1940)をしのぶ第25回青森ウェストン祭が2日、新郷村の平子沢水と緑の森・ウェストン謝恩碑前で開かれ、関係者約70人がウェストンの功績をたたえ、登山の安全を願った。

 1902(明治35)年の大飢饉では、旧戸来村など県南地方の被害が著しかった。これを知ったウェストンら在日外国人が救済基金を設立し、海外にも募金を呼び掛けた。ウェストンは03年に来県すると、旧戸来村では惨状を2日間にわたり視察し、被災者にコメなどの救援物資を配布した。

 式典には村関係者や登山愛好家らが出席。会場には英国旗も掲げ、始めに山岳遭難者に黙とうをささげた。櫻井雅洋村長は「今日の繁栄は先人の労苦と、ウェストンの救済活動など周囲の励ましによって築かれた」とあいさつした。

 この後、出席者が謝恩碑に献花し、八戸山友会やまびこコーラスクラブが「雪山賛歌」と「ウォルター・ウェストン師に捧げる歌」を斉唱した。

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