2017年9月2日 本紙掲載
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「ウミニナ」の研究を手掛ける川内小5年生

 むつ市川内地区沿岸に生息する巻き貝「ウミニナ」の生態を研究する同市立川内小(山内和彦校長)5年生の代表が、浮遊生物や底生生物について研究する学者ら約200人が一堂に会する「日本プランクトン・ベントス学会合同大会」(3~5日・滋賀県立大)で発表する。今年の発表テーマは「ウミニナの成長様式」。晴れ舞台を控え、代表の一人、村口奈那弥(ななみ)さん(11)は「緊張するけれど、聞きに来てくれている人に分かりやすく発表したい」と張り切っている。

 ウミニナは東日本各地に分布する5~50ミリの巻き貝だが、生態はあまり知られていない。干潟などの縮小に伴って減少傾向にあり、環境省レッドリストで「準絶滅危惧種」となっている。川内地区では人工海浜「かわうちまりんびーち」西端に生息する。

 同校では2014年から、代々の5年生が総合学習の一環として、同市海と森ふれあい体験館の五十嵐健志館長ら全国の研究者と共同研究に取り組んでおり、15年以降は成果を同学会で披露してきた。

 今年はこれまでの調査を踏まえ、成長の年変動を研究。それによると、同地区では毎年5~9月、成貝の殻の口に見られる白いこぶ(滑層瘤(かっそうりゅう))がなく、生殖腺が未成熟の個体が成長することが判明した。また、成貝サイズの個体の中には数年に1度、未成熟のまま急激な成長を繰り返す個体があり、殻の下部が黒くなっていることも分かった。五十嵐館長は「成長に関するユニークな事象が分かり、興味深い」と話す。

 今年の学会発表は村口さんと下山侑杏(ゆあん)さん(11)が担当する。1日は同校でクラスメートを前に最後の発表練習が行われ、村口さんらは仲間から発表に当たっての“アドバイス”を受けていた。

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