2017年11月21日 本紙掲載
11月 21

久慈駅前の活性化に向け出店するラーメン店をPRする店長の西村清さん=20日、久慈市中央3丁目

 久慈市中心街の十段通り商店街に、ラーメン店「津軽煮干中華蕎麦(つがるにぼしちゅうかそば) サムライブギー」が28日、オープンする。食品製造販売会社の吉成食品(同市侍浜町、大坪剛社長)が新規事業として計画し、久慈駅前の空き店舗を利用。食品会社の強みを生かし食材を有効活用した上で、地元の就労支援施設が製造した麺を使う方針だ。同社店舗事業部部長で店長の西村清さん(38)は「駅前を盛り上げたいとの思いがある。幅広い年代に店を訪れてほしい」をアピール。“シャッター街”化が進む中心街へのにぎわい創出を目指す。

 吉成食品は1976年5月に創業。業務用から一般まで焼き鳥用商品の製造、販売を行っている。

 開店に向け、東日本大震災の被災地である沿岸12市町村を対象とした岩手県の「さんりく地域起業・新事業活動等支援費補助金」を活用。青森市のラーメン店「麺や ゼットン」などを手掛けるノンズカフェグループ(同市)のプロデュースを受けた。

 食材は、焼き鳥用として使用できない部分を有効活用。久慈市の就労支援施設「あすリード本舗」と共同開発した特注の麺を使用し、製造する障害者の雇用確保にもつなげる。

 久慈地域では珍しい煮干し味などのメニューをそろえ、朝からラーメンを食べる文化の通称“朝ラー”にも対応。独自の営業形態で他店舗と差別化を図る構えだ。今後、市の駅前開発が本格化する中で新たな飲食店の出店は、空き店舗が多く停滞する中心街の活性化に一役買いそうだ。

 久慈商工会議所経営支援課は「近年では駅前への新規出店は珍しいケース」とした上で、「人の流れができることでにぎわいにつながる。創業したい人へのモデルになりそうだ」と波及効果に期待を寄せる。

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