2017年12月10日 本紙掲載
12月 10

陸中八木駅に停車した特別列車(左)。奥側の八木港では花火が次々と打ち上がり、乗客たちを喜ばせた=9日午後8時25分ごろ、洋野町

 地域活性化や冬季観光の魅力向上につなげようと、大手旅行会社のJTB(東京)などは9日、JR八戸線八戸―久慈間で「リゾートあすなろ」を使った特別列車を運行。岩手県洋野町の宿戸―陸中八木間では約1500発の花火が打ち上げられ、乗客約60人が車窓から見る冬の夜空の幻想的な光景を満喫した。

 洋野町、JR東日本、各地で花火ショーを手掛ける丸玉屋(東京)が協賛。同町では八木地区の防潮堤整備や宅地かさ上げが本年度中に完了し、ハード面の事業が一区切りとなるため、震災からの復興を全国へ発信しようと企画された。

 列車は午後7時に八戸駅を出発。同8時15分ごろ、宿戸駅を通過すると、車内の照明が薄暗くなり、クラシック音楽に合わせて沿線で噴射花火が打ち上がった。

 八木港では大車輪が次々と夜空を染め、乗客からは「きれい」「すごい」と歓声や拍手が沸き起こった。陸中八木駅では地元有志が「洋野エモーション」を展開。「みなさんありがとう また、来てけでぇ」と書かれた横断幕で列車を見送った。

 横浜市から参加した男性会社員(56)は「花火が追いかけてきて、音楽と合っていて素晴らしかった。また夏に来たい」と感想。元同町復興支援員で、今回の企画に携わった宮本慶子さん(39)は「寒い東北の印象から温かい印象に変わってくれればうれしい」と話していた。

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